タイヤ幅の都市伝説 - 細いほど速い vs 太いほど速い
こんな記事がありました
12 Myths in Cycling (1): Wider Tires Are Slower | Off The Beaten Path
ざっくり要約すると
- タイヤ幅が細いほど速いという都市伝説があったが、実験した結果
『太いほど速かった』
『しかし、頭打ちはくる。25c以上の速度は変わらなかった』 - 54mm幅まで試したが、25Cとパフォーマンスは変わらなかった
- 風洞実験と実際の路面では振動による影響(サスペンションロス)が違う。実路面では太いタイヤが有利に働く
- 振動の結果、プラシーボ効果がでて、細いタイヤ=速く走れている気がするようになるが、実際はそうではない
- 空気抵抗はトータルでみると影響があるとはいえない
- 加速に対する影響も無視できるレベル - 人力の範囲では、実際には無視できるレベルにしかならない
ということかと
しかし、私が自身の体を使って実験(23C〜30Cで実験)した結果とはちょっと違うんですよね。。
- 細いタイヤは、実際に速かった
- 体にくる疲れは、タイヤ幅が太いほど軽減されるのは事実
- 加速、とくにストップ&ゴーなゼロスタート時には、細いタイヤの軽快さが際立つ
- 逆に、タイヤ幅が太いと、膝にきやすい・・故障の危険性が増える
でした
私が試したのは、アップダウンありの170kmほどの距離でタイヤを変えながら、感覚値とかかった時間を考察するというもの
純粋に走行している時間だけではなく、出来る限り速く走ろうと試みてペース配分をし、休憩も必要最小限とりいれた状態で、グロスの時間でみています
その結果得た個人的知見が上述のものです
冒頭の記事がまちがっているわけではないと思います
だって、彼らもまた、自分達で実地実験をしたのだから・・
しかし、私の得た結果と違っていた
というのも事実
考えられるのは
日本の舗装路のコンディションが良く
(彼らが実験したフィールドよりも)
サスペンションロスが少ないかもしれない
ということや
体力差があって
彼らのパワーが私のそれを
相当上回っているのではないかとか
そもそも信号などによるストップ&ゴーの
頻度に差があるんじゃないかなど・・
そう考えると
私個人であっても
- 年齢・トレーニング量によるパワー増減
- サスペンションロスへの耐性変化
(走行距離や路面状態、年齢によって変わりそう)
など、変化する要因はあるわけで
私の実験結果も、今後変わる可能性ありそうです
結局、世の中の通説や他人のアドバイスは
アドバイスとしてありがたく受け取りつつも
自分自身で一度は実験してみる価値があるのではないでしょうか?