Dogma F で日帰り280kmライド後のインプレッション
駒沢公園を起点に
4都県を横断するロングライドをしてきました
主な目的は
購入したばかりのピナレロ ドグマF で
ロングライドした際の感触を得るためです
まず、装備ですが
- フレームバッグ(2.4L)
- ツールケース
- あとはサイコン、ボトル、ライト類のみ
で、車体総重量は9kgとなりました
服装は通常のサイクルウェア一式に、厚手のジャージとウィンドブレーカー
バックポケットに財布とワセリンをしのばせ
コンビニに頼ること前提で軽量・軽装(?)で出発しました
いきなり結果を書くのもなんなのですが、
今回テストしてみたかった
「硬い自転車は脚がすぐ売り切れる」
的な都市伝説は「正しくない」というのが個人的に得た答えでした
入力したエネルギーを効率よく推進力に変えてくれる機材なので
その分低めのパワーでペダリング効率に少し気を使えば
これまでと同等かそれ以上の速度がでるものの
納車後すぐの280kmライドでしたが、
以前の(いわゆるより柔らかい)乗りなれたロードバイクよりも脚が持つ状況でした
その他、良かった点として
- 今回ライトをキャットアイのVOLT 400 x2灯にし、1灯はハンドルバー下、もう1灯はヘルメット上部に取り付けたのですが、この2灯で完全に間に合いました。
通常、ロングライドにはVOLT 1700を持っていく私ですが、今回は街灯がほぼほぼあることを知っていたのでこの2灯で十分だったのと、VOLT400の場合は2種類あり、軽量な方は95gしかないのでヘルメットにちょうどよく、しかも一晩中もってくれます
今回は2灯ともローモード(50ルーメン)でしたが、街灯がまったくない暗闇区間でも視界良好だったので、北海道のような開けた場所でなければ今後もVOLT400の2灯体制にしたいと思いました - BORA WTO 45は、重くもなく30km/h以上だとメリットも体感でき、また横風にもそつなく対応してくれたので、ちょうどロングライドによいオールマイティーなホイールだと思いました。
28Cのチューブレスタイヤは5気圧前後(まだ空気漏れが多く、24Hで0.8-1.0気圧抜けるのが現状なので少し高めの気圧からスタートしています)ですが、感動するほどの進化はないものの、確実にクリンチャータイヤよりも良いです!
なにより、少々のパンクはシーラントで防いでくれるし、クイックショットやFAST RESPAWNを携帯しておけば追いシーラント的にパンク修理もできてしまいます。
チューブレスのおかげで、乗り心地も向上し、持ち運ぶパンク修理関連キットも軽量・コンパクトになりました - Dogma F自体の安定感は、乗っているだけで楽しいです。
個人的にはレーシーさはそれほど感じられず、むしろロングライドに最適化されているんじゃないかと思えるほど、安定感があります
バイクコントロールがしやすいからか、カーブするときが特に心地よく感じました - MOSTの一体型ハンドルも、上部のフラットになっている部分のおかげで、相当楽に走れました。ロングライドの場合、丸形(パイプ型)のハンドルバーだと、その上においている手が痛くなるのが早いです。また、UCIでは禁止されてしまいましたが、ハンドルバーの上に腕をおいて休みつつ空力も良くする姿勢も楽にできるようになりました。(安全な空間でしかしませんが、ロングライドするときには様々な姿勢・ポジションがとれるほど体が疲れにくく有利)
- 3Dプリンタを導入したというサドルは、薄くて硬そうに見えるものの、弾力がほどよくあるように作られていて、グリップ力も適度にあるので、かなり好印象でした。
私は体重がかなりあるのでロングライドするとお尻が痛すぎて困る(それを過ぎると慣れる/麻痺する?のですが)タイミングが必ずくるのですが、今回は1度もこなかったので、サドル効果はかなりあったのかもしれません - パワーメーター
長年の憧れでした。パワーだけを眺めて走れば、ロングライドは相当楽なるとおもっていたものの、なかなか製品がでなかったり、タイミングわるかったりで、今回が初の経験となりました
いやー、パワーメーターって本当によいものですね! - そしてギア比。
これまで乗ってきたロードバイクのSRAM Red eTapは、初代なこともあり一番軽いギア比で1.29でした
対して今回チョイスしたDura Aceでは 1.0 までのギア比を用意できたので、2段分(?)軽いギアを追加できたような状況です
体重がある分、軽いギアは登はん時に必須で、これのおかげで膝痛を出さずに280km走りきれました
- 同じくギア比つながりですが、今回はフロントを 50-34 のチェーンリング、リアを 11-34 のスプロケで構成してもらいました
これにも意味があり、私が平地で使うギア比はすべて フロントがアウター の状態で完結するんです
上図の赤文字部分が平地でよく使っている組み合わせで、一見SRAMもギア比だけみるとフロントアウターですべてまかなえるのですが、52Tとの組み合わせだと重く感じてしまい、フロントインナーをよく使っていました
今回は50Tにしたこともあり、フロントアウターだけでも違和感なく使用できています
この変更によって、平地はフロントアウター&ヒルクライムはインナーと、非常にスッキリしたオペレーションとなりました - 更に、変速はシンクロシフトモードに変更し、シフトレバーの動きもSRAM eTap方式に変更(右レバーでシフトアップ、左でシフトダウン)しています
ロングライドをする際には、なるべく頭を使わなくても確実に操作できるように工夫しておくことで、より安全を確保できるからです
旅程の後半で、疲れがたまってくると判断が鈍ってくることもあります。そんな時に「変速は右でシフトアップ、左でシフトダウン」のみ意識すればよいという状況は理想的だと思ったからです - 一点気になるのが、平地アウター&ヒルクラインナーな組み合わせができるのかどうか・・ですが、いつフロントを変速させるかはカスタマイズできるので問題はありません。ちなみに、デフォルトのままで私が理想と思っていた設定になっていたので特にカスタマイズせず使っています
- 頭を使わなくてもよい別の工夫として、今回もSPEEDPLAYペダルを採用しました
ラインナップ中最軽量のSPEEDPLAY NANOにすることで、円運動をする外周部の重さの軽減効果を図ったのですが、これはプラシーボ効果でしかないかもしれません - 同じくプラシーボ効果を狙って、セラミックスピードのビッグプーリーも採用
ビッグプーリーは効果があるというユーザーの声をよく聞くものの、どうも現実には全体パランスを考えるとそこまで大げさな効果でもなさそうなのですが、それでも精神的に軽く走ることができるという効果は、ロングライドのように長時間にわたる運動時には効果絶大だと信じているので、採用したかったパーツです
つぎに、困っている点としては
- チューブレスタイヤは装着直後に緩やかな空気漏れが発生しやすいです
シャボンなどを使って漏れチェック&対応をされているYouTuberさんなど、先輩方の対処法を参考にしていきたいです - 左右の脚力バランス
パワーメータは左右独立しているものを採用したので、右足と左足のパワーバランスや、それぞれのペダリング効率などもリアルタイムに確認できるようになったのですが、なんとほぼ左足でペダリングしていたことが判明
右足をちゃんと使えるように、じょじょに鍛えていきたいと思います - 値段をきかれること
値段をしつこく聞いておいて素で引いた顔になるとか、勝手に値段を決めつけられるとか、どちらにしても良い気分ではありません
基本的に明確な返答はしないのですが、かなり安い価格に決めつけられるのも何故かがっかりするので(笑)、まだまだ修行が足りませんね